総合診療医 ドクターG 松村Gの“突然ショック状態に”
本日はドクターGの総合監修・松村理司医師が去年の植西医師の「突然ショック状態に…」を振り返る。
・突然 ショック状態に…
今回は検査中に突然急変した女性について話題になった。
山田五郎は最近、奥さんが外出先で倒れて救急搬送されて呼ばれたと語った。
しかしただの脱水で点滴して帰ってきたと語った。
今回の症例を解決した植西憲達がスタジオに登場し、血圧が下がっており、意識障害が起きて混乱した状態だったと植西憲達は語った。
今回の研修医は清水総一郎と近藤優美と神出学と伝えた。
再現ドラマを伝える。
そこで集中治療室に移動しながらこれまでの経緯について伝えられた。
女性は突然ショック状態になり、来院したのは30分くらい前で、タクシーで来院したと伝えた。
女性は頭痛と寒気がすると語っていた。
女性や病気の子どもを診る幼児保育の仕事をしていた。
症状は夕方帰宅してからだったと伝えた。
痛みは頭の後ろの方で、歩くと響くような痛み。
また筋肉痛のように全身が痛いと語った。
瞳孔反射や黄疸の、頸静脈などに異常はなかった。
また色々な検査をしたが異常は見られなかった。
そのため腹部のCTを撮影したが、その際にショック状態になったと伝えた。
病名は?
スタジオでは研修医がパニックになるのも当然だと話題なった。
また女性の症状と基礎データと血液検査について伝えられた。
髄膜炎?
スタジオでは研修医の先生は髄膜炎を疑ったのではないかと近藤優美が語り、髄膜炎について解説した。
ただ髄液検査は陰性だった。
・使うべき抗生物質は?膠原病?感染症?
松村理司は医療現場で驚きを出し過ぎだと指摘した。
ただ髄膜炎を疑うのは正しいこと。
しかし検査が陰性だったので考え直す必要がある。
そこで使うべき抗生物質について話題になった。
細菌性の髄膜炎なら研修医が使ったセフトリアキソン、アンビシリン、バンコマイシンで正しい。
ただ効果がなかったら広域抗生物質を利用する必要がある。
しかし広域抗生物質には副作用や耐性ができるデメリットがある。
さらに髄膜炎以外にも膠原病の可能性も考える必要があると伝えた。
ただ膠原病の治療をすると感染症だった場合だと症状が悪化する場合がある。
敗血症性ショック
突然のショック状態になった原因について話題になった。
そこで「敗血症性ショック」という病名が出てきた。
敗血症性ショックの死亡率は10人いたら半数くらいが死亡すると伝えた。
対策は抗菌薬だと伝えた。
再現ドラマの続き。
腹部CTの結果は感染症の所見はないと伝えた。
さらに夫から海外旅行や最近の様子について話を聞いた。
また傷口や刺し口はないと伝えた。
何をするべきか?
本当にこの診断でいいのか話題になった。
植西憲達は日々、集中治療室で患者と向き合っていると伝えた。
病状を訴えるのは画像データだ。
ただ全てを確認している時間がないと伝えた。
CT画像に見落とし?
救急外来ではCT画像に見落としがあることがあると伝えた。
実際に研修医がCT画像を見て異常があるかどうか確認した。
そこで脾臓が映ってなかったように感じると語った。
実際に脾臓がある人と患者のCTを確認した。
焦っていると脾臓がないことを気づかないことがあると話題になった。
脾臓は細菌に対して対抗するという役割があると伝えた。
見落とすのか?
松村理司は救急の現場では中にはこういったことがあるので、チェックし合うことが大事だと語った。
研修医は異常を探すことに気を奪われて、脾臓がないことを見落としていた。
こういったことはベテラン医師でもありえると伝えた。
そこで松村理司は玉袋筋太郎と水道橋博士にCT画像を見せて異常はないか確認してもらった。
ミスのない医療を目指す
松村理司は医師の教育は屋根瓦のように互いに支え合いながらやることでミスのないチーム医療が実現すると伝えた。
見抜いた?
植西憲達は患者のCTを見てないのに、どうして患者の脾臓がないことを疑うことができたのか話題になった。
そこで手術跡から脾臓摘出を疑っていたと伝えた。
手術跡を見ることによって脾臓を摘出したことがわかるものなのかと話題になった。
松村理司はよほどベテランの消化器医師でないとわからないのではないかと伝えた。
経験がないと見えてこないものだと語った。
浮かび上がる原因菌
脾臓がない場合にかかりやすい病気として「髄膜炎菌」や「肺炎球菌」「インフルエンザ桿菌」などがあげられた。
そこで脾臓がないことは手術痕から疑うことができたと伝えた。
バイ菌を早く調べるためにはどうすればいいのか話題になった。
そこでグラム染色をすると短時間で調べることができると伝えた。
血液を遠心分離器にかけてグラム染色すると白血球から菌を調べることができると伝えた。そこで「肺炎球菌」を疑うことができたと伝えた。
松村理司はこれで肺炎球菌であろうということがわかったことになると伝えた。
また膠原病である可能性がなくなったということになると語った。
これでステロイドの必要がなくなり、治療方針が決まってきた。
最終診断
最終診断で研修医の清水総一郎と近藤優美と神出学がそれぞれ病名を考えて提示した。
そこで全員が「脾臓摘出後の重症肺炎球菌感染症」だと診断した。